「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」という本をご存じでしょうか。2020年に発売され、多くの人の共感を呼びました。
コロナ禍の真っただ中だったこともあり、多くの人にとって生き方を見直すきっかけとなったのではないでしょうか。本の案内には次のように書かれています。
お金の「貯め方」ではなく「使い切り方」に焦点を当てた、これまでにない「お金の教科書」読んだら人生観がガラリと変わる、これまでにないお金の教科書!
- 一刻も早く「経験」に金を使う
- 「収入の〇割貯金する」をやめる
- 子供には死ぬ「前」に与える
- 45~60歳には資産を取り崩し始める……
- 「人生が豊かになりすぎる究極のお金の使い方」とは?
メンタルモデルの克服
就職氷河期世代を乗り越え、失われた30年を過ごしてきた私たちには、「万が一のための貯金」という考えが染みついています。「老後の年金は崩壊する」「2000万円は準備しないといけない」という不安も抱えています。
貯蓄を失うことを過度に恐れるあまり、いつしか貯金自体が目的となり、命よりもお金を大事にするようになってしまいがちです。
この本は、そんなメンタルモデルを克服する良いきっかけとなりました。
この本から私は3つの学びを得ました。
- 老後の生活は過度に気にしなくても良いと考え、45歳から資産を取り崩し始めることを恐れない
- 子供たちへの最高の贈り物は何なのかを考える
- 「今使わないで、いつ使う?」夫婦での経験のためにお金を賢く使うことを考える
老後の生活は過度に気にしなくても良いと考え、45歳から資産を取り崩し始めることを恐れない
年金支給額を計算する
サラリーマンの皆さんは、ご自身の老齢年金受給額をご存知でしょうか?また、毎年どのくらい増えているかを把握されていますか?
私は年金事務所から毎年送付されるハガキの数値を、エクセルに入力して管理しています。
我々夫婦の老齢年金額の合算は年間200万円まで積み上がっています。今後の納付額予定も含めて三井住友銀行の年金シミュレーションで簡易的な計算をしてみましょう。
年収を下げて残り20年納付しても、毎月夫婦で30万円ほどの受給が見込めます。
iDecoを計算する
私は過去に確定拠出年金のある企業に勤めていたため、iDecoの残高が積み上がっていました。
現在の評価額は1500万円です。60歳から引き出すことができ、これで老齢年金までの5年間を月額30万円で生活することができます。
アパート家賃収入を読む
所有する4棟のアパートは築4~8年で、ローンの残存期間は15年から30年とさまざまです。約15年後には減価償却も終わるので、その頃から私たち夫婦への役員報酬として支払う予定です。
毎月20万円程度の給与支払いは十分可能と試算しています。
このような計画により、60歳でiDecoに手を付ける頃に貯金が100万円を下回っても、十分な生活ができると考えられます。
本書では45~60歳からの資産取り崩しを推奨していますが、私も45歳が資産のピークでした。そこからは恐れることなく資産を取り崩しています。
子供たちへの最高の贈り物は何なのかを考える
「パパは貯金ゼロで死ぬことにする。遺産は残さない」と子供たちに宣言すると、「少しは残してよ」と食い下がってきました。
「では、60歳の時に100万円ずつもらうのと、22歳の時に100万円ずつもらうのと、どちらが良い?」と聞くと、「22歳の時が良い」という答えが返ってきました。
私自身、貧乏大学生だった頃を振り返ると、時間はあってもお金がなく、もっと多くの経験ができたのにと思うことがあります。
私は、子供たちへの最高の贈り物は「一人で人生を切り開く基礎を身につけさせること」だと考えています。社会に出るための準備期間には多くの経験をさせてあげたい。勉強したければ不自由なく勉強させ、本代はケチりません。運動したければ惜しみなく支援します。大学生には自宅通学圏内でも一人暮らしをさせます。一人暮らしは費用がかかりますが、成長を加速させると考えているからです。本当に必要なものがあれば、話を聞いて買い与えます。失敗から学ぶこともあり、すべては経験につながります。ただし、博士課程への進学は自費とし、支援は修士課程までと全員に平等に線引きしています。
私たち夫婦の貯めた財産はすべてここで使い切ろうと決めました。
「今使わないで、いつ使う?」夫婦での経験のためにお金を賢く使うことを考える
私たち夫婦は現在47歳です。社会とのつながりのために働くことも大切ですが、夫婦の時間を過ごすことも同様に重要です。私は自称アナボリックですが、「ケチボリック」という異名を持つほどの倹約家です。乾燥機は使わず、電気代を節約するため日の出とともに洗濯物を干すエコ活動を心がけています。むだなお金は使いたくありません。家族によく「お金は十分あるけれど、捨てるほどはない」と言います。
メリハリをつけるため、毎年レジャー、帰省、外食の予算を立てています。教育費を全額貯蓄から出せる場合は、教育費以外は労働所得の範囲内で生活できれば全額使おうと考えています。家計簿をきちんとつけることで、このような計画が可能になります。
年末年始休暇、ゴールデンウィーク、お盆休みなどの予定は3~4か月前に立て、予約を入れます。飛行機、リゾートホテル、SUPレッスンなどのアクティビティは早めに予約し、1か月前までならキャンセル料がかからないため、実際に行くかどうかは後で決めます。末っ子が高校生になり、夫婦でディナーを楽しめるようになりました。子供にはカツカレーを用意して、私たちは近所でカジュアルフレンチを楽しんでいます。
最近は食事量も酒量も減ってきており、5年後にはもう行かなくなるかもしれないと感じています。妻は山登りに誘ってきますが、私は無酸素運動は好きでも有酸素運動は苦手で気が進みません。これも5年後にはできなくなるかもしれません。
そう考えると、「今使わないで、いつ使う?」という思いが強くなります。
実践へ
Die with Zeroからの学びを早速実践に移しました。初めは計画通り減っていく貯金に不安はありました。しかし、人間慣れてくるものです。現在は、貯金が減っていく生活に心理的な負担は感じていません。予定通りといった感じです。
次回は、サラリーマンの「タイパ」について疑問を持つようになった経緯についてお話ししたいと思います。
#脱サラ
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