私はアメリカを中心に年4回ほど海外出張へ行きます。滞在期間は1週間から1か月で、多くの州を訪れています。支払いは、ホテル、タクシー、Uber、レストラン、航空会社、スーパー、ドラッグストア、ホテルのランドリー、レンタカー、公共交通機関など、すべてカード決済です。現金は1ドルも持参せず、ホテルのチップもカードで支払います。
海外では決済エラーが頻繁に発生するため、毎回5枚程度のクレジットカードを持参します。1枚だけ持参してそのカードが使えなくなると、非常に困難な状況に陥るためです。
2024年12月以降、各社が海外事務処理手数料を値上げしており、これから海外旅行を予定している方はクレジットカードの見直しが必要かもしれません。そこで今回は、海外旅行に最適なクレジットカードTop3をご紹介します。
クレジットカードに求める機能
クレジットカードに求める主な機能は、決済の安定性、海外事務処理手数料の低さ、高いポイント還元率の3点です。
保険については、別途加入が必須です。私は毎回、東京海上日動の保険に加入しています。クレジットカードの付帯保険では、海外での疾病治療費用が十分にカバーできないためです。これは外務省のホームページでも示唆されています。
1位 Viewカード
- 決済安定性 ☆☆☆ 100回以上の利用で決済エラーの経験なし
- 海外事務処理手数料 ☆☆ 3.85%
- ポイント還元率 ☆☆ 0.5%
JR東日本が発行するViewカードです。私はJREカードのVISAを使用していますが、アメリカでの100回以上の利用で一度も決済エラーを経験していません。最も信頼できるカードと言えます。海外出張前には必ず利用限度額を引き上げています。しかし、2024年12月5日から手数料が3.85%に値上げされ、ポイント還元率の0.5%には若干物足りなさを感じます。
2位 Amazon Mastercard
- 決済安定性 ☆☆ WholefoodsやTrader Joesでよく使用。30回以上の利用で決済エラーなし
- 海外事務処理手数料 ☆☆☆ 1.63% 2025年1月も据え置き
- ポイント還元率 ☆☆☆ 1.0%
Amazon Mastercardは多くの方が所持されているのではないでしょうか。私は海外出張時、特にスーパーでの支払いによく使用します。最も手数料が安いためです。実際に同じ日、同じスーパーでAmazon Mastercardと楽天カードを使い比べたところ、手数料込みの「変換レート」はAmazon Mastercardの方が有利でした。しかも、2025年1月改定の三井住友カードの海外事務処理手数料でも、Amazon Mastercardは値上げ対象外です。ポイント還元率も1.0%とView Cardの2倍です。ただし、三井住友系列のため決済エラーの懸念が常にあり、これが2位となった理由です。
3位 楽天カードゴールドVisa
- 決済安定性 ☆☆ 100回の利用中、決済エラー率は10%
- 海外事務処理手数料 ☆☆ 3.63%（2025年3月から）
- ポイント還元率 ☆☆☆ 1.0%
国内では楽天カードをメインで使用しているため、アメリカ出張時も頻繁に利用します。ただし、予測不能な決済エラーが発生することがあります。昨日使えた店舗で今日は使えないといったケースもあります。また、連続して決済エラーが発生すると、楽天カードに電話して解除手続きが必要になります。この手間を考慮し、メインカードとしての使用は避けています。
番外編
セゾンゴールド・アメリカンエキスプレスカード
- 決済安定性 ☆☆ 数回の利用で決済エラーなし
- 海外事務処理手数料 ☆☆ 3.85%
- ポイント還元率 ☆☆☆ 0.75%
アメリカでは安心という印象のあるアメックスですが、使用経験が少ないため、まだ推奨できません。2024年12月より手数料が3.85%に値上げされました。プライオリティパスの特典目的の方には適していると思います。私は年会費優遇型を所持しています。
三井住友カードVisa
- 決済安定性 ☆ 約30%の確率で決済エラーが発生し、信頼性に欠けます
- 海外事務処理手数料 ☆☆ 3.63%
- ポイント還元率 ☆☆☆ 0.50%
決済エラーが頻発するため、最近はほとんど使用していません。Apple Payに登録しているので、その用途に限定しています。なお、Apple Pay経由での決済エラーは経験していません。
まとめ
決済安定性に優れたViewカードと、手数料とポイント還元率で優位性のあるAmazon Mastercardの2枚は必ず持参すべきです。アメリカでは二段階の「価格ショック」を経験することになります。まず米ドルでの表示価格の高さに驚き、次にそれを日本円に換算した際の金額に驚くのです。また、十分な買い物ができるよう、使用限度額の引き上げをお勧めします。
海外旅行の準備には相応の時間が必要です。クレジットカードの発行手続きにも時間がかかるため、余裕を持って検討を始めることをお勧めします。
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